酢や重曹を使うと黒ずんだ10円玉がピッカピカになるって知ってました?!
お財布を覗くと同じ10円玉でもピカピカな物と黒っぽくなっているものがありますよね?
10円玉は手垢がついたり、酸化することによってどんどん黒くなっていってしまうんです。
別に黒くなったからといって価値が変わる訳ではないので気にしない人が多いと思いますが、ピカピカな硬貨ってなんか嬉しくなりませんか?
実は黒くなってしまった10円玉を簡単にピカピカに戻す方法があるんです。
綺麗にしてもすぐに使っちゃうし意味ないなんて言わないでください。
ちょっとした科学の実験です。
お子様の自由研究にもピッタリなので是非ご参考にしてみてください!
酢の不思議!10円玉をつけておくとどうなる?なぜそうなるの?

10円玉を一番簡単にピカピカにするならお酢を使いましょう。
お酢に浸けておくだけで黒くなった10円玉がとっても綺麗になるんだから不思議ですよね?!
これには科学的な理由があるんです。
10円玉が黒ずむ原因に「酸化」を挙げましたが、酸化と言うのは銅でできている10円玉が空気中の酸素とくっついて酸化銅というものなってしまうのです。
酸化銅という物質が黒色をしているので、酸化した10円玉は黒く見えてしまうんですね。
この酸化銅はお酢に含まれている酢酸によって溶かすことができるんです。
簡単に言うと、黒くなった10円玉をお酢に浸けておくと、表面の酸化銅が酢酸に溶けて、その下の綺麗な部分が顔を出すということなんですね。
ちなみにレモン汁などの酸っぱい液体には酢酸が含まれているので、それらでも10円玉を綺麗にすることができますよ。
浸ける時間はどのくらい必要?つけすぎるとよくない?

10円玉を綺麗にするのにお酢に浸けておく時間は3分〜10分ほどで充分です。
10分浸けても綺麗にならない部分は手垢などの汚れなのでブラシで磨けば汚れがおちて綺麗になるはずですよ。
お酢に浸けたままうっかり忘れて放置してしまった!なんてこともあるかもしれません。
でも時間をおけばその分綺麗になるんじゃない?と思っている方には申し訳ないですが、残念ながらそれは逆効果なんです。
では10円玉をお酢に浸けすぎるとどうなってしまうのでしょう?
それは次で説明したいと思います。
つけすぎた10円玉はこうなる!元に戻すには?

お酢に10円玉を浸けて長時間放置してしまうと、10円玉が緑っぽくなってしまうんです。
これは酢酸に長時間触れていたのが原因で10円玉が錆びてしまった状態なんですね。
せっかく綺麗にしようと思ったのに逆に汚れてしまった…、なんて落ち込まないで大丈夫!
浸けすぎて緑色になってしまった10円玉は歯磨き粉をつけた歯ブラシで磨けば簡単に綺麗になりますからね!
ピカピカにするには重曹も効果的!その使い方とは

10円玉を綺麗にするのには重曹を使うといった方法もあるんですよ。
重曹を手や布にとり、そのままゴシゴシと10円玉を磨くだけ!
どんどん汚れが落ちていくのでその後は水で洗い流します。
水で流したらタオルでしっかり水分を拭き取ってくださいね。
水分が残っていると10円玉はまた錆びていってしまいますからね。
ですが重曹で落ちるのは10円玉についている手垢などの汚れだけなんです。
もっとしっかりピカピカにしたいなら、重曹で表面の汚れを落とした後にお酢につけて酸化銅を溶かすのがオススメですよ。
酢や重曹の効果は化学式で説明できる?!

10円玉が黒ずむのもピカピカになるのも科学的な理由がありましたね。
汚れるのも綺麗になるのも化学反応をおこしているのなら当然化学式で説明ができます。
説明はできるのですが、、、化学式?なんのこっちゃ?ってなりませんか?
私はなる自信があります!
ですが一応10円玉の酸化(酸素とくっつき黒くなる)と還元(酢酸によって綺麗になる)の化学式を説明します。
酸化
2Cu(銅)+O2(酸素)→2CuO(酸化銅)
還元
CuO(酸化銅)+2H+(酸)→Cu2(銅)+H2O(水)
となります。
わかりましたか?
簡単に説明すると、酸化は銅と酸素がくっついて酸化銅となるので黒くなりますよー!
還元は酸化銅が酸によって銅と水に分かれるので綺麗になりますよー!
ということした!
難しく考える必要はありませんが、覚えておくと役に立つかもしれませんね。