ごぼうを食べ過ぎると腹痛や便秘になります。
原因はごぼうに含まれる食物繊維にありました。
水分を吸収し、腸の働きを活発にしてくれる食物繊維。
積極的に取り入れたい食物繊維がなぜ原因なのでしょうか。
ここでは
- 腹痛や便秘になる原因
- 下痢や嘔吐も感じる?
- ごぼうを食べるとおならがでる
- 1日の摂取量目安
などを詳しくご説明します。
ごぼうを食べ過ぎると腹痛や便秘になる?
食べ過ぎると腹痛や便秘になりますよ。
原因は食物繊維です。
ごぼうに含まれている食物繊維は
- 水溶性食物繊維(イヌリン)
- 不溶性食物繊維(リグニン)
の2つで、腹痛や便秘の原因になるのは不溶性食物繊維なんですね。
不溶性食物繊維は腸内の細菌では分解できないものが多く、大腸の腸壁が強く刺激されることで腹痛を引き起こします。
また不溶性食物繊維は腸内にはいると周りの水分を吸収してしまう特徴があるんだそう。
そのため腸内の水分がなくなって便もかたくなり、腸の滑りも悪くなるので便秘になりやすいのです。
下痢や吐き気を感じるというケースも
下痢や吐き気を感じるケースもあります。
腹痛や便秘と同様に不溶性食物繊維が原因です。
不溶性食物繊維が腸壁を刺激することでお腹がはったり、ゆるくなったりして下痢や吐き気を引き起こすそう。
ごぼうには水溶性食物繊維よりも不溶性食物繊維のほうが多く含まれていて、食物繊維たっぷりで栄養抜群と思われがちですが実は腸内環境を悪化させやすい食べ物でもあったのですね。
ごぼうを食べるとおならがでる?
ごぼうを食べるとおならが出やすくなりますよ。
おならも不溶性食物繊維が腸壁を刺激することが原因です。
腸壁を刺激することで腸内運動が活発になり、ガスが発生します。
また不溶性食物繊維は消化されるのもゆっくりのため腸にとどまる時間も長く、腸内運動も長い時間活発になるのでおならが出続けるのですね。
しかしごぼうを食べて出るおならはクサくありません。
腸内には1000兆個以上の細菌がおり、そのなかでも腸内の健康を維持する「善玉菌」と、腐敗物をためこむ「悪玉菌」が存在するんだそう。
ごぼうを食べて発生するガスは善玉菌によるもので、二酸化炭素や水素で構成されています。
反対にクサいおならは悪玉菌によるもので、硫化水素やアンモニアで構成されているのです。
肉類・ニオイのきつい食べ物の食べ過ぎや腸内環境の乱れなどが原因だとされていますよ。
ごぼうの食物繊維は悪玉菌を排出させる働きも持ち合わせているのでクサいおならを防止するのにうってつけですね。
1日の摂取量目安は?
1日の摂取量目安は
- 成人男性・・・約20g
- 成人女性・・・約18g
とされていますが、日本人の平均摂取量は男女ともに足りておらず不足しがちな栄養素なのですね。
ごぼうを用いて作られるきんぴらごぼうは1食あたり約30gのごぼうが含まれています。
またごぼうは不溶性食物繊維が多いので、水溶性食物繊維を多く含む海藻類やこんにゃくを一緒に食べるとバランスがいいでしょう。
にんじんと比べて約2倍の食物繊維を含むごぼう、ぜひ積極的に取り入れたいところですが食べ過ぎないよう注意してください。
約1本(約180g)が1日の最大摂取量目安だそう。
それ以上食べると腹痛や便秘を引き起こす可能性がありますので気をつけてくださいね。
まとめ
ごぼうを食べ過ぎると腹痛や便秘になるのは不溶性食物繊維が原因でした。
消化しにくい不溶性食物繊維が腸壁を刺激することで下痢や嘔吐も引き起こす可能性があります。
また腸壁の刺激によってガスが発生するので、ごぼうを食べるとおならも出やすくなりますよ。
ただごぼうを食べて出るおならはクサくないのでご安心を。
1日の摂取量目安は
- 成人男性・・・約20g
- 成人女性・・・約18g
ですが、日本の平均摂取量は男女ともに不足しているのが現状です。
しかし1日約1本(約180g)以上食べてしまうと腹痛や便秘を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
不足しがちな食物繊維、正しく美味しく積極的に取り入れていきたいものですね。