心身まで暖かくなるような甘く優しい飲み物、ココア。
でも、ココアは体に悪いと言われることもあります。
そう言われる理由は、ココアに牛乳や砂糖などを入れすぎたり飲みすぎたりすることで体調不良を起こすことがあるからなんです。
今回は、ココアが体に悪いと言われるのはなぜなのか、その理由をお伝えします。
効果的な飲み方や、寝る前にココアと言われる理由についてもお話ししていきます。
ココアが有害、体に悪いと言われるのはなぜ?
ココアといえば、ホッとする飲み物で気持ちが安らぐイメージです。
なのに有害、体に悪いと言われるのはなぜでしょう。
その理由、4つをお話ししていきます。
①カフェインの摂りすぎで体調不良を招く
交感神経が働いて眠気がスッキリ冴える、カフェイン。
コーヒーにカフェインが入っているのは有名ですが、実はココアにも含まれています。
頭痛を抑えたり、疲れから回復させてくれる効果もあるんです。
ところが、カフェインを摂りすぎるとまったく真逆の体調不良を起こしてしまいます。
- 交感神経が働きすぎて自律神経のバランスが崩れる
→「眠れない」「頭痛が起こる」「だるくなる」「気持ちが下がる」
- 胃液が多く出すぎる
→「気持ちが悪い」「吐き気がする」
- 亜鉛や鉄分の吸収を悪くする
→「貧血になる」
こういった症状が出ることがあります。
なので、ノンカフェインの飲み物も注目されることがあるんですね。
②リグニンの摂りすぎでお腹をこわしたり便秘になる
ココアに含まれる食物繊維のリグニンは、胃や腸で水分をたくさん吸収し便の体積を増やします。
体積が増えた刺激で、お通じが良くなる効果があります。
でも、摂りすぎてしまうと「下痢を引き起こす」「便秘の人は悪化する」ことがあります。
③乳製品の摂りすぎでお腹をこわす
牛乳をたっぷり入れたココアや、ミルクや砂糖が元から入っていて飲みやすい調整ココア。
こういったものを飲みすぎたとき、乳糖の摂りすぎで「乳糖不耐症」が引き起こされます。
乳製品の中の乳糖という糖分は、腸の中のラクターゼという酵素で分解されることで体の中に吸収されます。
ラクターゼが足らずに乳糖が多いと、分解も消化が出来ず乳糖不耐症が起こります。
具体的には「お腹が痛くなる」「下痢を起こす」といった症状です。
④カロリーや糖質を摂りすぎて太ったり、糖尿病になる
調整ココアは、元から甘味が含まれているので飲みやすくて手軽です。
調整ココアのカロリーは、お湯を入れて飲むと1杯80kcalくらいですが、牛乳を入れて飲むと230kcalくらいになってしまいます。
また、調整ココアは糖質も多いです。
更に、そこに甘さを足そうとして砂糖やクリームなどを加えたり、多く飲みすぎてしまうとますますカロリーオーバー。
結果、「太る」ことがあります。
また、血糖値が上がって「糖尿病」になることもあります。
ここまでの4つが、ココアは身体に悪いと言われる理由です。
ココアが身体に悪いのは、特に調整ココアを飲みすぎてしまうこと、そして牛乳や砂糖を入れすぎたり、飲みすぎることです。
それによって、カフェインや乳糖や糖質やカロリーを摂りすぎることが原因なんですね。
いくら美味しくて安らぐからと言っても、甘さや量には気を付けないと!ということですね。
ココアの効果的な飲み方は?
ココアは効果的な飲み方さえきちんと知っていれば、ダイエットにも健康にも効果を発揮する、とっても優れた飲み物なんですよ。
その効果的な飲み方、もちろんお教えします!
『何も混ざっていない純ココアにお湯を入れて、食事前に飲む』、コレが一番です!
量は1杯ずつ。
1日合計で3杯、この量をオススメします。
調整ココアはお湯を入れて飲むと80kcalですが、これが純ココアだとなんと!16kcalしかありません!
なので調整ココアではなく、純ココアがオススメです。
そして、甘味や牛乳を加えないのが一番いいです。
甘味がどうしても欲しい!という時は、砂糖ではなくハチミツを、量に気をつけながら純ココアに溶かして飲むといいですよ。
最後にタイミングは、食べ過ぎ対策になるのでダイエットに向く食事前がオススメです。
寝る前にココアと言われる理由。睡眠への効能は?
食前だけでなく、効果が良いと有名なのが「寝る前のココア」。
その理由はテオブロミンという、カカオに含まれている成分にあります。
このテオブロミンはとっても優秀です。
- 自律神経を整えてストレス軽減できリラックスする
- 体温を上げる
- 眠気を誘う
こんな効果があるので、寝る前にココアを飲むのがオススメなんです。
ココアを飲むとホッとしてなんだか幸せな気持ちになる、それはテオブロミンの効果によるものなんですね。
睡眠への効能、質のいい睡眠を求めるなら、ぜひ寝る前にココアを飲んでみて下さい。
特にストレスや緊張を強く感じた日の夜なども、ココアで癒されて眠りにつきましょう。
まとめ
ココアが体に悪いと言われるのは、
- カフェインの摂りすぎで体調不良を招く
- リグニンの摂りすぎでお腹をこわしたり便秘になる
- 乳製品の摂りすぎでお腹をこわす
- カロリーや糖質を摂りすぎて太ったり、糖尿病になる
これら4つの理由からです。
カフェインや乳糖や糖質やカロリーを摂りすぎないために、甘味や量に気をつけましょう。
ココアの効果的な飲み方は、
『何も混ざっていない純ココアにお湯を入れて、食事前に飲む』
この飲み方が、ダイエットにも健康にも効果を発揮します。
また、寝る前にココアと言われる理由は
- 自律神経を整えてストレス軽減できリラックスする
- 体温を上げる
- 眠気を誘う
こういった効果をもたらされるからです。
心身リラックスして質のいい睡眠を取りたい時、寝る前にココア。
ぜひ、飲んでみましょう。