ドライアイスを食べると、口内にくっついて「凍傷」になる恐れがあります。
そのため、面白半分でドライアイスを口に入れるのは、大変危険な行為です。
それでも、「どうしてもやってみたい…」という方もいらっしゃいますよね。
今回は、ドライアイスを食べるどどうなるのかについて、詳しくご紹介していきます。
食べる実験のやり方や、ドライアイスを食べている芸人さんの動画なども取り上げますので、ぜひご覧ください。
ドライアイスを食べるとどうなる?
ドライアイスを口の中に入れると、口内の皮膚や歯茎などにくっついて「凍傷」になる恐れがあります。
冷たい氷を口の中に入れて、くっついてとれなくなると焦りますが、それと、似たような現象が起こってしまいます。
ドライアイスは約-80℃と言われていて、それがそのままくっついてしまったら大変ですよね。
ドライアイスを小さくしてから食べると、煙のようにフワフワとなくなっていく現象を見られますが、できれば口の中に入れることは避けた方が良いでしょう。
どうしてもドライアイスを口の中に入れたい場合は、正しい方法で、十分安全に留意して行うようにしましょう。
とはいえ、とっても危険なので、本当におすすめはしません。
というのも、ドライアイスを使った実験で、凍傷になる事故が多数起きているからです。
口の中に入れる行為だけでなく、直接触るという行為も大変危険です。
ドライアイスと保冷剤を同等のものと考えているパターンも多いようですが、保冷剤のように直接手に取ったり、皮膚に当てたりすることはできないので、取り扱いにはご注意ください。
食べる実験はどうやってる?
大きいサイズのドライアイスを口の中に入れるのは大変危険ですので、実験を行う際は、かき氷のように細かくしてから食べるやり方が多いです。
【手順】
◆ドライアイスを細かく削る
◆かき氷のようにそのまま食べる
※軍手などをして、肌に直接触れないよう注意してください。
上記のような簡単な手順で実験ができますが、大きなドライアイスの塊が混ざっていたら危険なので、十分に気を付けて行ってください。
かき氷といっても、シロップなどをかけても液状化したドロドロの状態になってしまうので、食感は異なります。
また、万が一ドライアイスが口の中にくっついてしまった場合は、少量のぬるま湯を口の中に含み、ドライアイスが取れるまでゆすぎましょう。
ドライアイスは二酸化炭素の塊ですので、一度に大量のぬるま湯を含んでしまうと、一気に溶けて大量の二酸化炭素を吸ってしまう可能性もあります。
焦らず少量のぬるま湯で少しずつはがしていきましょう。
もし、痛みなどの気になる症状がある場合や、心配な場合は、病院を受診しましょう。
その場合、唇や舌など、口の中に異変を感じたら、歯科や口腔外科を受診しましょう。
ドライアイスを飲み込んだことで、食道や胸の辺りに異変を感じたら、消化器外科や消化器内科を受診しましょう。
痛みがあるのに放置していると、最悪の場合は壊死してしまうことも。
症状が無くても、気になる場合は早めに受診することをおすすめします。
ドライアイスを食べるYouTuber・芸人を紹介
YouTubeで、YouTuberが体を張ってドライアイスを食べているところを目にしますよね。
YouTuberたちは、それそれ独自の方法でドライアイスを食べているようです。
真似をするのは大変危険ですが、どうやって食べているのか動画でチェックしてみましょう。
YouTuberのヒカキンさんは、大好きなコーラの中にドライアイスを入れて飲むことにトライしていますね。
ドライアイスを使ってキンキンに冷やしたコーラを飲もう!と意気込みますが、いざドライアイスを小さめに砕いてコーラの中に入れると、コーラがぐつぐつと音を立て始めます。
恐るべき光景ですよね…。
ドライアイスをコーラと一緒に飲もうと試みるのですが、気化した二酸化炭素がみるみる出てきて、それが邪魔でなかなか飲めません。
少量のコーラを口に含んでみたところ、口に含んでも「なんだか冷たくない」と言っています。
結局ドライアイスを大量に入れることで冷たくはなったようですが、今度は二酸化炭素のガスの匂いで全然美味しくないそうですね。
発想がとっても面白い企画ですが、やはりドライアイスを食べるというのは大変危険なうえ、至難の業のようです。
「コンフィデンスマン」で長澤まさみが食べているのはドライアイスじゃないの?
2019年5月17日に公開した映画「コンフィデンスマンJP ロマンス編」では、長澤まさみ演じる「ダー子」が、白い息を吐きながらドライアイスのようなものを食べていましたよね。
一見ドライアイスのように見えますが、実はダー子が食べていたのは「ドラゴンの息」と呼ばれるデザートでした。
「ドラゴンの息」とは、アメリカ・ロサンゼルス発の一風変わった面白スイーツで、液体窒素を使った革新的なデザートです。
2016年に「チョコレートチェア」というアイスクリームショップから販売されると、販売当初はお店の外に長蛇の列ができるほど人気で、度々テレビ番組や新聞などでも取り上げられたそうです。
口から白い煙を出せる特殊な面白さが話題ですが、なんと、-196℃と言われる液体窒素の中にシリアルを入れて食べるのだとか。
実際に食べた人の感想としては、「味を楽しむというよりも、煙を吐いて食べるのが楽しい」のだそう。
液体窒素に浸しているため、大変冷たく、食感はサクサク・シャリシャリとしているのだとか。
気になるのは安全性ですが、液体窒素の中に浸ったものをすぐさま口の中に入れると、やはり低温火傷をする可能性があるそうです。
食べる時は注意が必要ですね。
日本では「ドラゴンメレンゲアイス」という名前で販売され、実際に原宿にある、ANYWHERE DOOR(エニウェア・ドア)というお店で食べられるようですが、既に閉店してしまったようです。
なんと液体窒素さえあれば自作も可能なのだそうです。
気になる方は調べてみてくださいね。
なお、安全には十分に注意してください。
まとめ
今回は、ドライアイスを食べるどどうなるのかについて、詳しくご紹介しました。
繰り返しになりますが、ドライアイスを個体のまま口の中に入れるという行為は、大変危険です。
ドライアイスは二酸化炭素の塊で、大変低温なため、口の中に入れると「凍傷」になってしまう恐れがあり、最悪の場合壊死してしまう危険性もあります。
「どうしても実験してみたい!」という方は、ドライアイスをかき氷のように細かく砕き、少しずつ口の中に入れてみると良いでしょう。
なお、安全のために軍手をはめ、ぬるま湯を用意して行うのも忘れないようにしてください。
万が一口内の皮膚にドライアイスがくっついてしまった場合は、すぐにぬるま湯を少量口の中に入れて、ゆすぐようにします。
ドライアイスがはがれても痛みや不具合を感じたら、すぐに病院を受診しましょう。
また、ドライアイスを食べているような気分を味わえる、「ドラゴンの息」という面白いスイーツもあります。
こちらも一気に食べるといった行為は危険ですが、気になる方は食べられるお店を調べてみても良いですね。
二酸化炭素が気化して、面白い現象を見られるドライアイスですが、危険も隣り合わせです。
面白半分で危ない実験をしないように、気を付けましょう。