人間の体にとって、ちょうどよい湿度は40~60%と言われています。
なので、部屋の湿度が70%を超えると体に不調が現れることがあります。
また、カビが発生しやすくなったり、ダニが増える原因となります。
そこで湿度を下げるためには、エアコンの除湿機能などを使用しましょう。
逆に湿度が低いと肌や喉の乾燥や感染症の原因となります。
湿度が低いときには、加湿器などを使用して湿度を上げましょう。
以下の文章では、湿度が高い時・低い時の影響や湿度の下げ方・上げ方を詳しく説明していきますね。
部屋の湿度が70%以上ってどうなの?

梅雨の時期や冬になると湿度の話題が良く出てきますよね。
湿度とは何かというと、空気中の水分の割合のことです。
なので、湿度50%というと、空気の中に水分が50%含まれているという意味になります。
湿度が高いとどうなるの?
湿度70%の部屋ってあまり想像がつかないかもしれませんが、どんな影響があるのでしょうか。
高い湿度の影響①
湿度が高いと、汗で体温調節をすることが難しくなります。
人間は、体内の温度が高くなると、汗を出します。
その汗が蒸発をすることで、体内の温度を下げ、熱がこもることを防いでいます。
しかし、湿度が高いと汗が蒸発できず、体温調節が難しくなり、体調に異変が起こる可能性が高くなります。
高い湿度の影響②
湿度が高いとカビやダニが増えることがわかっています。
どちらもだいたい湿度が60%を超えると増えるようです。
カビが増殖した場合、吸い込むことで呼吸器に影響が出る場合があります。
特に、免疫機能が落ちている人や子ども、高齢者、または呼吸器の持病を持っている方などがカビによる肺の炎症を起こす可能性があります。
さらに食べ物が悪くなるのも早くなるので、食中毒の発生にも気を付けなければいけません。
ダニが増えた場合は、ハウスダストやアレルギーの原因となる可能性があります。
皮膚が弱い方や子ども、赤ちゃんなどは特に気を付けないといけませんね。
このように、高すぎる湿度は体にも家にも悪い影響を及ぼすことになりますので、湿度対策はしっかりやっていきましょう!
最適な湿度は何度?理想はこれくらい

湿度が高いと様々な影響が出ますが、最適な湿度はどのくらいだと思いますか?
実は、快適な湿度は40~60%といわれています。
湿度は温度ととても関係していて、温度が低くても湿度が高いと暖かく感じることができます。
労働安全衛生法でも、オフィスの環境は「室温17℃以上28℃以下、湿度40%以上70%以下」と定められています。
法律でも決められているほど、温度と湿度は環境を決めるのに大切な要素の1つになるのですね。
部屋の湿度を下げる方法

今度は湿度を下げる方法を説明していきたいと思います。
湿度を下げる方法は5つあります。
①エアコンの除湿機能や除湿器を使う
②扇風機やサーキュレーターなどで部屋の空気を循環させる
③風が通るように窓を開ける
④部屋干しはなるべく避ける
⑤お風呂のお湯をためている時は、蓋をする
さらに、押し入れなどの部分的な除湿には、除湿剤や重曹を使用し湿度を下げることができます。
逆に湿度を上げる方法

夏は除湿をしたいですが、反対に冬は空気が乾いてカラカラになっているので、加湿をしたいですよね。
部屋の湿度が下がる原因は、エアコンや24時間換気による外の乾いた空気が循環することなどと考えられます。
湿度が低いと、肌や喉が乾燥したり、インフルエンザなどのウイルスの活動が活発になってしまいます。
それらを防ぐために、以下の方法で部屋の湿度を上げましょう。
湿度を上げる方法は4つあります。
①加湿器を使用する
電動の加湿器もありますが、今はエコな加湿器として、自然気化式加湿器があります。
紙や陶器でできていて、水を含ませれば何度でも使用できます。
②部屋干しや濡れたタオルなどを部屋の中に干す
こちらも自然気化式加湿器と同じ原理ですが、わざわざ買わなくてもいいというのが一番のメリットでしょうか。
日常生活で行っていることで加湿ができるので、とても簡単ですね。
③お風呂のお湯をためて、ふたを開けておく
湿度を下げたいときと逆の方法です。
部屋の加湿も大事なのですが、浴室や脱衣所のカビの発生に注意をしておきましょう。
④観葉植物などを置く
植物は葉から水分を蒸発しています。
そのため、水やりをする植物であれば天然の加湿器になることができるのです。
湿度を上げる方法は、除湿よりも簡単に行えるものが多いですね。
部屋の湿度を計るアプリ

湿度の影響や湿度の上げ方・下げ方は分かったけど、どうやって測るの?と思いますよね。
実は、あなたが持っているスマートフォンで測ることができるのです!
iPhone用アプリ
★「湿度計」 KYU TAE PARK
とってもシンプルに湿度を計ってくれます。
デザインも分かりやすく、使いやすそうです。
ただし、直接部屋の温度を測っているのではなく、位置情報で付近の湿度を測る方法であることを知っておいてください。
★「eSensor」 株式会社リンクジャパン
これは、外付けのアイテムです。
「温度、湿度、音、照度、空気質」が測定できるという、かなり高性能のものです。
見た目もかわいく、Wi-Fiがあれば良いそうなので、意外と簡単に使用できそうですね。
Android用アプリ
★「温度計」
温度計という名前ですが、「室温、電池の温度、湿度、気象情報」を教えてくれるアプリです。
シンプルなデザインで、誰でも使用しやすい見た目です。
iPhone、Android 共通アプリ
★「湿度計++」 Viachaslau Tysianchuk
屋外の温度、湿度、圧力を測ってくれるアプリです。
こちらも地図で位置情報を決め、その場所付近の湿度などが分かる仕組みになっています。
まとめ
たかが湿度といえど、高すぎたり低すぎたりすると、体に影響を及ぼします。
日本は四季があるので温度や湿度の管理が大変ですが、簡単に使用できるものも増えています。
自分に合った方法で、湿度を保っていきましょう!