「電話番号のハイフンが違う位置にある番号を見たことあるんだけど、ハイフンの正しい位置ってどこ?」
実は、地域によってハイフンの位置が違うんです。
今回は、電話番号のハイフンの位置やルールについてお伝えしていきます。
ハイフンの位置が違うと電話がかけられないかも!?と不安にならないための話や、携帯番号の区切りについてもお教えします。
電話番号のハイフン区切り方のルールと入れ方

固定電話の番号は全部で4通りあります。
①0X-YYYY-ZZZZ
②0XX-YYY-ZZZZ
③0XXX-YY-ZZZZ
④0XXXX-Y-ZZZZ
ハイフンの位置はこのように、4通りのどれになるかで変わります。
4通りも存在する理由は、地域ごとの違いにあります。
なんかおかしい・・番号の区切り方にルール、法則はあるのか
番号の区切り方には、ルールがあります。
まず、電話番号の先頭2ケタの数字は、日本の北から市外局番「01」から順に、南にいくに従って「09」までが割り当てられています。
北海道だと「01」、沖縄だと「09」始まりっていう事ですね。
でも、地域によって人口の違い、つまり電話の加入者数に違いがあります。
人口が多い地域では電話番号が足らず、人口が少ない地域は空きの電話番号が余り過ぎてしまう、という事が起こってしまうのです。
そのバランスを取るために、地域ごとにさっきの4通りのどれになるかを分けているんです。
①0X-YYYY-ZZZZ
②0XX-YYY-ZZZZ
③0XXX-YY-ZZZZ
④0XXXX-Y-ZZZZ
このうちまず①は、電話番号がたくさん必要な地域です。
東京03、大阪06などです。
②はその次に電話番号を必要とする地域。
横浜045、京都075、神戸078などです。
③は、更にその次です。
旭川0166、松本0263、栃木0282、鳥取0857、宮崎0985などですね。
そして④は、電話番号が一番少なく済む地域です。
伊豆大島04992、硫黄島09913などがあります。
①の地域は、市内局番の「Y」の部分が4ケタもあります。
そのぶんで、この地域に割り当てる電話番号を多くつくれます。
④の地域では、逆に市外局番の方のケタ数を多く設定してあるので、市内局番「Y」もひとケタしかなく、この地域に割り当てられる電話番号は少ないです。
こうすることで、日本の国内全体の電話番号の数のバランスを取っているんですね。
固定電話番号は10ケタで出来ています。
市外局番「X」のケタと市内局番「Y」のケタ数は合計6ケタ、そしてその6ケタのあとに、加入者ごとの番号「ZZZZ」が4ケタ付きます。
地域の違いで市外局番のケタ数と市内局番のケタ数が違い、そのために区切るハイフンの位置が違うのです。
iphoneやAndroidだと電話番号の区切りがおかしい

例えば、「0△-1234-5678」が正しいハイフンの位置なのに、携帯で番号入力してみると「0△1-234-5678」と、ハイフンが勝手に違う位置に入ってしまう、ということがあります。
でも、ハイフンの位置が違っていても、それは画面の表示上だけの問題。
電話は問題なくかけられます。大丈夫です。
例えば、誰かに電話番号「0△-1234-5678」を言葉で伝えるとき、「0△の、1234の、5678です。」というような感じで区切って話しますよね。
「0△12345678です。」と数字を区切らず繋げて話してしまうと、相手は覚えきれず聞き返してきたり、間違えて覚えてしまうかも知れません。
そうならないためにも携帯などでは表示上、ある程度のケタ数ごとに自動的にハイフンを使って区切ることで、見やすくなるようにと配慮がなされているのです。
機種によってはハイフンではなく、空白(スペース)で区切っている場合もあります。
ともかく、ハイフンの記号やスペースなどは発信されないのでご安心を。
携帯番号の区切りにもルールがある?

携帯番号は2021年1月現在、070、080、090のどれかが先頭にくる合計11ケタの番号で出来ています。
例えば「0A0-CDEFGHIJ」の番号でいうと、昔は「CDE」の3ケタの数字は携帯会社ごとに違うものが割り振られていたそうです。
なので、その頃なら「0A0-CDE-FGHIJ」と携帯番号を区切るのが正しかったかも知れません。
でも、番号ポータビリティが2006年に始まったので、「CDE」が携帯会社別に確実に分かれるという事がなくなりました。
ですから今は、携帯番号の区切りに正式なルールは存在しないと言えるでしょう。
まぁ、携帯番号の伝え間違えを防ぐためにも「0A0-CDEF-GHIJ」という風に、下8ケタは4ケタごとに区切るのが一般的ではありますよね。
まとめ

固定電話の番号のハイフンの位置は、
①0X-YYYY-ZZZZ
②0XX-YYY-ZZZZ
③0XXX-YY-ZZZZ
④0XXXX-Y-ZZZZ
この4通りがあり、地域で違いを分けられています。
このルールがあることで、日本国内全体の電話番号の数のバランスが取れています。
それから、電話番号のハイフンの位置が携帯などの番号入力時に本来の正しい位置とは違っていたとしても大丈夫。
電話がかけられないということはありません。
それはその携帯が、ある程度のケタ数ごとにハイフンで自動的に区切って見やすくしているという、表示上だけの問題だからです。
そして最後、携帯番号の区切りにはルールはありません。
でも番号の伝え間違えを防ぐためにも、下8ケタは4ケタごとに区切るのが一般的ですね。