キッチンハイターで洗濯槽を掃除することができるのを知っていますか?
キッチンハイターは洗濯槽クリーナーと同じ成分を使用しているので、代用が可能と言われています。
では具体的にはどれくらい量を入れて使うのでしょうか?
キッチンハイターで洗濯槽を掃除する際の目安量を、縦型やドラム式の違いを交えて解説していきます。
洗濯槽クリーナーの代用にキッチンハイター、違いはあるの?

洗濯槽クリーナーは、洗濯槽の掃除のときにしか使わないので、常備している家庭は少ないかもしれません。
しかしキッチンハイターなら、布巾やまな板、食器などの除菌などと使用頻度が高いので、常備していることが多いですよね。
洗濯槽クリーナーは、除菌・漂白成分の違いで大きく分けると2種類あります。
酸素系と塩素系です。
対して酸素系は、過酸化ナトリウムが主成分となり、酸素パワーが汚れに働くタイプの肌や環境にも優しいタイプの薬剤です。
塩素系は次亜塩素酸ナトリウムが主成分となり、医療現場などでも使われるほど除菌効果のある薬剤です。
そして、キッチンハイターはこの次亜塩素酸ナトリウムが主成分となっているので、代用が可能となります。
洗濯槽がステンレスだけど使っていいの?
では塩素系として主成分が同じにも関わらず、なぜ洗濯槽クリーナーとキッチンハイターという商品が分かれているのでしょうか?
それはキッチンハイターはステンレスの洗濯槽には使えないからです。
塩素系の成分は、ステンレスに使うと錆びの原因など傷みの原因となります。
洗濯槽クリーナーの場合は塩素系を主成分としているものの、防錆剤などが含有されているのでほとんどの洗濯機に対応できるのです。
つまりキッチンハイターは、ステンレスの洗濯槽を配慮した配合ではないので、ステンレス槽への使用は控えましょう。
キッチンハイター液体タイプ、量はどれくらい?

キッチンハイターで洗濯槽洗浄をする場合は、水に対してキッチンハイターを200倍希釈にします。
例えば8kgの洗濯機の満水量が62Lだとすると、
62000(ml)÷200=310(ml)
となりますので、310mlのキッチンハイターを入れると良いということになります。
縦型とドラム式・メーカーで使い方に違いは?(日立・パナソニック)

家電の大手メーカーである日立とパナソニックの公式サイトから、槽洗浄時のクリーナーの使用方法が記載されているので、一部紹介します。
日立の槽洗浄
日立の公式サイトでは、槽洗浄の際に酸素系漂白剤の使用は控え、塩素系での洗浄を推奨しています。
酸素系のクリーナーは泡立ちが過剰になり、洗濯槽の故障の原因となる可能性があるからです。
日立の槽洗浄は、3時間または11時間の槽洗浄コースとドラム式のみ温水コースが搭載されてます。
3時間コースは汚れやニオイの防止に、11時間コースはしっかりと洗浄したいときに使い分けると良いです。
温水コースは、しっかり洗浄したいけど短時間に済ませたいときに使えるドラム式の特権ですね。
塩素系漂白剤を使用する際は、使用する薬剤の量に指示がある場合はそれに従います。
なければ縦型で500ml、ドラム型で200mlの使用を明記しています。
パナソニックの槽洗浄
パナソニックは、台所用のハイター・酸素系クリーナーの使用を控えるよう記載しています。
それらのものを使用すると、過剰な泡立ちをセンサーが察知し、早々に泡を排除しようと脱水が始まってしまうようです。
そうすると、洗浄時間が短くなるので十分な洗浄効果が得られません。
衣類用の塩素系漂白剤を使用する際は、縦型でもドラム型でも200mlと記載されています。
また、パナソニックでは塩素系漂白剤は防汚洗浄として使うもので、汚れた槽を洗浄するには洗濯槽クリーナーの使用をおすすめしています。
洗濯槽クリーナーはパナソニックが出しているクリーナーの使用を勧めていますね。
洗濯槽の掃除って頻度はどれくらい?

洗濯槽の掃除は、1か月に1回を目安に行うと常にきれいな状態を維持することができます。
3~4か月くらい空いてしまうと、黒カビやニオイが発生してしまう可能性があります。
また、洗濯槽は乾燥させておいた方が菌の増殖を防ぐことができます。
縦型の場合は蓋を開けたままにし、ドラム型の場合は槽乾燥機能などを使うとよいでしょう。
まとめ
最後に内容をまとめます。
・洗濯槽クリーナーは塩素系と酸素系がある
・キッチンハイターは塩素系成分なので、洗濯槽クリーナーの代わりとして使える
・キッチンハイターはステンレス槽には使えない
・キッチンハイターを槽洗浄に使う際は、200倍希釈を目安とする
・パナソニックの洗濯機はキッチンハイターは使えない
・槽洗浄は1か月に1回を目安に行い、槽を乾燥させておくのがキレイを保つ秘訣
使っている洗濯機によって使える洗剤が異なるので、必ず説明書で注意書きを確認してから使用するようにしましょう。