メレンゲとは、「卵の卵白を泡立てたもの」です。
汎用性が高く、お菓子作りでは砂糖を加えて泡立てたり、そのまま生地に混ぜて使われることが多いです。
今回は、そんな万能なメレンゲを使った焼き菓子の名前を、一覧にしてご紹介いたします!
「あ、あれ見たことがある!」というお菓子もあるかもしれませんよ。
また、簡単なお菓子のレシピや、「メレンゲとは何か?」について詳しく取り上げますので、ぜひご覧ください。
簡単なクッキングを取り入れると、お家時間がもっと楽しくなりますよね!
メレンゲ(卵白)焼き菓子の名前と特徴一覧

メレンゲクッキー
メレンゲクッキーは、その名の通りメレンゲでできたクッキーです。
卵白に砂糖を入れて泡立てて、そのまま焼くだけで簡単に作れますよ。
着色料を付けると鮮やかで見た目も可愛らしいので、お家時間にぴったりの手作りお菓子としても話題となりました。
一般的なクッキーと比べて食感が大きな特徴で、口に入れるとシュワッと溶けて、ほんのり甘いのがポイントです。
絞り袋を使えばオリジナルの形にできるので、アレンジもしやすいです。
マカロン
マカロンは、卵白・砂糖・アーモンドを使った、フランスを代表する焼き菓子で、チョコレートやベリーなどフレーバーも様々ですし、彩り豊かで贈り物としても喜ばれますよね。
丸く可愛らしい形をしていて、マカロンコック(マカロンの生地本体のこと)の間にガナッシュクリームやジャムを入れて挟むのが特徴です。
マカロンを作るうえで「メレンゲは必要不可欠」で、メレンゲを上手に作れないと失敗してしまうこともあります。
ポイントは「しっかりと固く、きめ細かいメレンゲを作る」ことで、泡立てすぎても、泡立てが足りなくてもNGです。
下準備・レシピのそれぞれの工程を丁寧に行うことで綺麗なマカロンが作れます。
ダクワーズ
ダクワーズは、アーモンド風味のメレンゲを使用した焼き菓子で、ダクスというフランスの町の名前が由来していると言われています。
材料は、メレンゲ・アーモンドパウダ・砂糖。
小判のような形をしていて、外はサクサク、中はしっとりとした食感が特徴です。
生地の間に口当たりの良いクリームをサンドすることで風味や味の違いを楽しめます。
洋菓子店ごとに、サンドするクリームでオリジナリティを出しているそうです。
ロッシェ
フランス語で「岩」という意味のロッシェ。
生クリームを絞ったような形をしていて、材料はメレンゲとくるみです。
スプーンですくって焼くだけなのでとても簡単で、お菓子作りで余ったメレンゲを使うのもOK。
お好みでココナッツ、くるみ、アーモンドなどを入れて焼くと、アレンジができて楽しいですよ。
メレンゲを使わず、チョコレートを使うロッシェもあります。
ビスキュイ
ビスキュイは、卵白・卵黄を使ったお菓子です。
それぞれを別に泡立て、小麦粉と混ぜて焼き上げます。
材料は小麦粉・砂糖・卵のみで、バターを使わないので、軽くてふんわりとした食感を楽しめます。
卵白をしっかり泡立てたメレンゲが加えられているので、ボリューム感のある生地になります。
ティラミスには、エスプレッソを染み込ませたビスキュイが使われていますよ。
ウフ・ア・ラ・ネージュ
ウフ・ア・ラ・ネージュは、メレンゲをお湯で茹でるちょっと変わったお菓子です。
材料はメレンゲ・アイス・キャラメルで、茹でたメレンゲを溶かしたアイスの上に乗せ、キャラメルをかければ完成です。
仕上げにナッツを乗せると、レストランで出てくるような高級感のある仕上がりになりますよ。
「ネージュ」はフランス語で「雪」を表していて、「泡雪卵」と訳されることもあります。
ふんわりとした見た目にぴったりの素敵な名前ですよね。
プログレ
ダクワーズのように、メレンゲにアーモンドパウダーを加えて焼き上げるお菓子です。
材料はメレンゲ・アーモンドパウダー・ナッツやアーモンド・薄力粉・コーヒーで、生地の間にコーヒークリームを挟むのが特徴です。
同じ焼き方で、クリームを挟んだ焼き菓子を「シュクセ」と言います。
渦巻きの形をしていることが多く、ナッツ入りなので、サクサクとした食感を楽しめます。
”ヘーゼルナッツを使ったもの”が「プログレ」と言われることもあります。
メレンゲのお菓子簡単レシピ

ご家庭で簡単に作れるメレンゲの焼き菓子、「メレンゲクッキー」のレシピをご紹介します!
お家時間にぴったりの美味しいお菓子なので、ぜひ作ってみてくださいね。
【動画はこちら】
◆材料
卵白 40g、グラニュー糖 50g、コーンスターチ 10g、食用パウダー(飾り用)
◆用意するもの
泡立て器、ボウル、クッキングシート、絞り袋(金口は大きい方がおすすめです)
◆作り方
①卵白のコシを切りながら、泡立て器で倍の大きさになるまで泡立てます。
②①に、グラニュー糖を4回に分けて加えながら、ツノが立つまで泡立てます。
※グラニュー糖を加えることで、粘りが出てきて重たくなっていきます。
③コーンスターチをふるい入れ、粉がいきわたるように底から優しく返します。
④③を絞り袋に移し、シートを敷いた天板に絞りだしていきます。
⑤100℃のオーブンで60分~90分焼きます。
⑥食用パウダーで飾りつけをしたら完成です。
※メレンゲは湿気に弱いので、焼き上がったら乾燥剤と一緒に保管しましょう。
そもそも「メレンゲ」って名前の由来は?

「メレンゲ」はスイスのメーリンゲンという町の名前から由来していて、ポーランド生まれのお菓子で、フランスで広まったと言われています。
ポーランドには「マルツィンカ」というお菓子があり、それがメレンゲのもとになったそうです。
フランス語では「 Meringue(ムラング)」と言い、卵白と砂糖を合わせ、固く泡立てた生地を表します。
メレンゲの種類は大きく分けて3つありますので、お菓子作りの参考にしてみてください。
◆フランス風メレンゲ
⇒卵白に同量の砂糖を加えて泡立てたもの。
そのままお菓子の生地に混ぜて使用したり、焼いて土台として使われることもあります。
◆スイス風メレンゲ
⇒卵白と砂糖を40〜50℃の湯煎で温めながら泡立てたもの。
焼き上げると固く、しっかりとした食感になります。
◆イタリア風メレンゲ
⇒泡立てたメレンゲに、砂糖と水を合わせ、115℃に熱したシロップを加えて混ぜたもの。
高温のシロップと混ぜることでメレンゲがコーティングされるため、他の素材と混ぜてもつぶれにくくなります。
マシュマロ、マカロンに使用されることが多いです。
まとめ

「メレンゲ」とは、卵白に砂糖を加えて泡立てたものを指します。
ポーランド生まれの伝統的なお菓子で、そのまま焼いて焼き菓子にしたり、タルトの上に乗せたり、アイスと一緒に食べることもあります。
アレンジがしやすく、多くのスイーツに使用されていますね。
メレンゲの種類は、フランス・スイス・イタリア風の3つで、お菓子によって使い分けます。
卵の下準備や泡立て方ひとつでお菓子の出来が変わってきますので、レシピの工程一つ一つを丁寧に行うと良いでしょう。
3つのメレンゲそれぞれに特徴がありますので、お菓子作りの際は気にかけておくと良いですね。
メレンゲはお砂糖を入れて泡立て、低温で焼くだけで見た目も食感も楽しめる焼き菓子になります。
メレンゲクッキーを作る時は、絞り袋で様々な形を作れますよ。
人気のバラ型や、ハート型など、自分なりのアレンジを加えると、お子様やご家族と一緒に盛り上がれること間違いなし。
ぜひご家庭でのクッキングに取り入れてみてくださいね。