電子レンジで弁当などを温めたときに温めすぎてしまってプラスチックの容器が溶けた!でもほとんどの場合、体に悪影響はないんですよ。
プラスチックって化学物質だし、有害物質が流れ出てしまいそう…と思い不安になりますよね。
焦げたような独特な匂いだし危険そうな気がしますが安心して大丈夫です!
今回は電子レンジでプレスチックが溶けてしまったものを食べたら有害なのかについて詳しく紹介します。
電子レンジでプラスチックが溶けた!食べたらダメなの?

電子レンジで温めたプラスチックが溶けていても、食べても体に悪影響はありません。
電子レンジで温めたプラスチック容器は変形して縮んでしまっていることも多く、口にしてしまうこと可能性は少ないと思います。
もし溶けたプラスチックを口にしてしまっていても、消化・吸収することができずそのまま体の外に排出されるので体に悪いことはありません。
ですが注意点もありますので、詳しく紹介していきます。
日本には食品衛生法というものがあり、そこには器具や食品包装は有毒・有害な物質を含んではいけないとされています。
そのため人体に有毒・有害な物質は規制されており、もし溶けたプラスチックを食べてしまていても人体に影響が出ないよう作られています。
動物実験でも影響がなかったことが確認されているそうです。
法律で人体に影響のないように作られていると聞くと、安心しますよね。
ただ、プラスチックの容器が変形してしまっている場合、破片が食べ物の中に混じってしまう場合があります。
稀ではありますが、この破片が尖っていたり大きなものだと、食べてしまった場合食道や腸など消化器官を傷つけてしまうことがあります。
また、窒息の危険性もあります。
プラスチック容器から食べものを出すとき、大きな破片がないかどうか確認するとより安心して食べることができますね。
プラスチックが溶けた匂いでも有害?

プラスチックが溶けた匂いを嗅いでしまっても、健康上の問題はありません。
焦げ臭く独特な匂いですし不安になりますよね。
ですがそもそも人に有毒・有害な物質は含まれていないので、匂いを嗅いだとしても心配はいりません。
ただ強く不快感を感じやすい匂いなので、匂いに敏感な方や長時間嗅いでしまうのはよくありません。
プラスチックが溶けて匂いが出た場合は、電子レンジの扉を開け、換気することをおすすめします。
溶けた匂いを消すには?掃除方法

電子レンジを換気しても、プラスチックの独特な匂いが消えないときは、重曹を使って掃除するのがおすすめです。
重曹には消臭効果があるため、プラスチックの溶けた匂いにも効果抜群ですよ!
●掃除方法
まず、耐熱性のコップに水を1カップ(200mlくらい)を入れます。
そこへ重曹を小さじ1~2杯入れ溶かし、重曹水を作ります。
重曹水が入ったコップを電子レンジに入れ沸騰するまで温めます。
温め終わってもレンジの扉は開けず、重曹水が冷めるまでそのままにしておきます。
30分ほど置いたら付近やペーパータオルなどでレンジ内の水分をふき取っていきます。
プラスチックの溶けた匂いが残ってしまったときは、いま紹介した方法を試してみてくださいね。
匂いだけではなく汚れにも効果がありますので、電子レンジ内が汚れてしまった場合にも同じようにお掃除してみてください。
もしこの方法で匂いが取り切れなかったら、みかんやレモンなどの柑橘類の皮を電子レンジに入れ温め、その後同じように拭きあげてみてください。
柑橘類の皮は重曹以上に消臭効果があるそうですよ。
電子レンジで温めるときは皮が焦げないように重曹水のときより短めに温めたほうがいいでしょう。
こちらも匂いが気になる場合は試してみてください。
コンビニ弁当や食品トレイは溶けるもの?

コンビニ弁当や食品トレイは溶けにくいものではありますが、プラスチックの種類や食品によって溶けるもことがあります。
食品容器に使われているプラスチックは、ポリプロピレン製とポリスチレン製があり、同じプラスチックではありますが耐熱温度に違いがあります。
ポリプロピレン製は耐熱温度が高く、100度くらいまで温めても溶けません。
ポリスチレン製は耐熱温度が低く、70度くらいまで温めると溶けだします。
コンビニ弁当は総菜などの入った食品トレイはポリプロピレン製の容器であることが多いため、電子レンジで温めても溶ける可能性は低いといえます。
卵のパックや果物の容器などはポリスチレン製なことが多いので、電子レンジで温めるのは避けましょう。
もちろんポリプロピレン製でも加熱時間が長くなってしまうと容器の温度が上がり溶けやすくなります。
温め時間が書いてあるものはそれも守り、書いてないものは長くなりすぎないよう調整しましょう。
また、温める食べものによっても溶けやすさが変わります。
油分の多い食べものを温めると耐熱容器であっても溶けだす可能性が高いです。
油は温度が上がりやすく、100度以上になりやすいのでポリプロピレン製であっても溶けやすいです。
弁当や総菜を温めることが多いと思いますが、揚げ物や油を多く使った惣菜が入っている場合はお皿に入れ替えて温めたほうがいいですね。
弁当屋さんやスーパーで売っている弁当には、揚げ物などの下にスパゲティが入っているのをよく見ませんか?
あのスパゲティには、揚げ物を容器に触れさせないようにすることで、容器が溶けるのを防ぐ役割があるそうです。
私はいままでボリュームを増やし満足感を上げるためだと思いましたが、これを知って「よく考えられているな~」と感心しちゃいました。
プラスチックの食器で電子レンジ対応のもの

プラスチックの食器で電子レンジ対応のものは、食器の底に耐熱性であることが書いてあります。
耐熱温度が140度以上と書いてあり、ポリプロピレン製であることを示す「PP」の文字が書いてあるはずです。
電子レンジOKと書いてあることもあります。
耐熱温度の記載がないものや、耐熱温度が140度以下のものは溶けてしまう可能性が高いので電子レンジ対応の食器を使用してくださいね。
また容器自体は電子レンジ対応しているものでもふたは対応していない、耐熱温度が低いことがあります。
気が付かないで温めてしまうとふたが溶けてしまったり、変形してふたが閉まらなくなってしまいます。
以前電子レンジでパスタを茹でられる容器を使ったとき、ふたが電子レンジ不可なのを知らずそのまま温めてしまいふたが変形してしまったことがあります。
必ずふたも電子レンジ対応しているか確認してから使ってくださいね。
まとめ
今回は電子レンジでプレスチックが溶けてしまったものを食べたら有害なのかについて紹介しました。
・溶けたプラスチックを食べても、人の体に悪影響はない
・プラスチックの溶けた匂いも有害ではない
・溶けたプラスチックの匂いを消すには重曹が便利
・プラスチックには種類があり、溶けやすいものと溶けにくいものがある
・電子レンジ対応の食器は耐熱温度140度以上と書いてある
見ていただいた方の参考になればうれしいです。