おでんの保存は、冷蔵庫が基本と言われています。
でも日持ちさせるために、冷凍保存も実はOKな料理です。
食材によって冷凍に向き不向きがありますので、こちらでは美味しく冷凍保存できるものを紹介します。
また、冷蔵で日持ちさせるポイントや冷蔵や冷凍でどれくらい日持ちするのかも、合わせて確認していきましょう。
おでんは冷凍で保存できる?
ついついたくさん作ってしまいがちなおでん。
そんな食べきれないおでんは、冷凍保存をすることが可能です。
ただ、冷凍することによって食感や風味が著しく落ちるものがありますので、不向きなものは早めに食べるようにしたほうがいいです。
冷凍しても大丈夫な具材
冷凍しても大きく食感や風味を損ねない具材は以下の通りです。
・つみれ
・さつま揚げ
・はんぺん
・牛すじ
・ごぼう巻・ウインナー巻き
・ソーセージ
・ちくわぶ
・こんぶ など
練り物など、食材自体の水分含有量が少ないものが冷凍しても差し支えがない傾向にあります。
逆に、牛すじはプルプルとした食感となり、冷凍前よりも美味しいとも言われています。
また、おでんを冷凍保存する際は具とスープを一緒に冷凍しても問題ありません。
冷凍すると食感が悪くなる具材
反対に、食感や風味を損なってしまう具材をあげます。
・こんにゃく
・たまご
・大根
・厚揚げ豆腐
・じゃがいも など
冷凍しても問題ないものと比べると、水分量が多い食材が多いですね。
このような食材は、冷凍すると水分が結晶化+蒸発してスカスカのスポンジのようになってしまうことで、冷凍前と食感や風味が変わってしまう原因とされています。
特にこんにゃくや豆腐なんかは、高野豆腐のようなギュムギュムした食感になってしまいます。
ちなみに大根は、冷凍大根などもあるのでいいのでは?という声がありますが、冷凍することで特有のジューシーさは無くなり、とろとろとした食感になります。
とろとろな大根が好きな方には、冷凍保存はOKな食材とも言えるので、自分の好みがどっちか試すといいですね!
冷凍おでんの解凍
冷凍したおでんの解凍は、主な解凍方法である自然解凍・流水解凍・冷蔵解凍のどれでも大丈夫です。
自然解凍は、室温に置いておくだけなので最も手間が無い解凍方法です。
流水解凍は、時間が無い場合は一番手っ取り早く解凍することができます。
冷蔵解凍は、冷蔵庫にいれて解凍されるのを待つ方法ですが、ゆっくり温度が上がるため水分が抜けにくく、素材の良さを保ちやすい解凍方法と言われています。
状況に合わせて解凍方法を選択するといいでしょう。
自然解凍をする場合は、うっかりそのまま室温に放置し続けてしまうと、腐敗が進む原因となりますのでご注意くださいね。
おでんは冷蔵だと何日くらい持つ
おでんは、口をつけた箸などでつついていないものであれば冷蔵で3日ほどは持ちます。
3日経過しても、しっかりと再加熱するとさらに日持ちはしますが、だんだん煮崩れが出たり風味が損うので3日以内に食べれるといいですね。
また、冷凍保存した具材に関しては1か月くらい持たせることができるので、”週末外出するから食べすすめられない・・。”なんてときは冷凍が不向きの食材を先に平らげて、あとは冷凍するという手もありますね。
冷凍おでんをストックしておけば、下ごしらえした大根やたまご、こんにゃくなどを入れるだけでまたおでんが楽しめちゃうので簡単でおすすめです。
おでんを日持ちさせるコツは?
冷凍保管以外でおでんを日持ちさせるコツを紹介します。
保存する前はしっかり加熱する
おでんのように具材が多くて大きい煮込み料理は、加熱ムラが起こりやすいです。
火を通したつもりでも具材の中心部はまだ生温かい状態であったり、スープに浸っていない上部が加熱されていなかったりしています。
意外にもあえて意識しないと、加熱が甘くなりがちです。
70度以上の温度で1分以上加熱するといったん菌が死滅するので、日持ちするポイントとなります。
反対に30度~37度の温度は、食中毒菌が繁殖しやすいと言われているので、具材の中心部など加熱が甘いとかえって腐敗しやすくなってしまいます。
ジップロックで早く冷まして冷蔵庫へ!
前文でも言いましたが、30度~37度の温度はもっとも食中毒菌が繁殖しやすい温度です。
なのでその温度帯の時間を短くするのが、日持ちさせるポイントとなります。
おすすめは新品で衛生的なジップロックに入れて、保冷剤などで覆うと早く冷めていいですね。
まとめ
おでんを保存する際のポイントをまとめます。
・冷凍保存をする場合は、練り物やこんぶなど水分含有量の少ないものにする
・根野菜や、水分含有量の多いこんにゃくなどは冷凍に向かないので、早めに食べるようにする
・冷蔵保管をする場合は、しっかりと加熱した上でジップロックに入れる
・冷蔵の場合は3日、冷凍の場合は1か月を目安に食べきる
つい作りすぎてしまうのがおでんあるあるですが、上手に保存しながら美味しく食べきりましょう。