”昨日作ったばっかりのおでんから酸っぱい臭いがする?”
”ちょっととろみがでてきたなぁ・・。”
という状態のおでんは腐っているので、食べないほうがいいです。
昨日作ったばっかりなのに腐るの?と思うかもしれませんが保存状態によっては十分腐るものです。
こちらでは、腐ったおでんの見分け方や、日持ちさせるためのポイントなどを紹介していきます。
おでんは腐るとどうなる?見分け方
以下のような状態になったおでんは、食べるのを控えましょう。
臭いが酸っぱい
出来立てのおでんに酸っぱい臭いがすることはまずありません。
酸っぱい香りがするということは、酸化が進んでしまっている証拠です。
火を通せば酸味は飛ぶだろうと思うかもしれませんが、加熱しても生き残る菌はたくさんあるので、捨てるようにしましょう。
とろみ、粘つき感がある・表面に白い膜が張っている
おでんのスープはさらさらしていますが、焼き肉のたれぐらいのとろとろ感がでてしまっている場合は腐敗している可能性が高いです。
また、具をつつくとねばっとして糸を張る、スープ全体に薄く白い膜が張っているなどの見ための変化があれば、しっかり腐敗菌が繁殖している状態です。
ここまでなると、味もかなり損なわれて食感も気持ち悪いことになっていると思うので、絶対に食べないようにしましょう。
おでんを日持ちさせる方法は?
おでんを作るときは、大体大量に作ることが多いですよね。
大量に作って、日を追うごとに味のしみこみを楽しむのもおでんの醍醐味です!
では、そんなおでんを日持ちさせるポイントを紹介していきます。
調理の段階でしっかりと加熱する
まず前提として、おでんを作る際は具の芯までしっかりと火を通すことです。
これはおでんに限らず料理全般に言えますが、すぐに食べきる予定はなく何日かに分けて食べるつもりで作っているものに関しては、具材の芯まで熱を通すようにしてください。
特におでんのように具材が大きい料理は、”汁が沸騰しているからしっかり火を通した”と認識しがちですが、具材の中身を割ってみるとまだ冷たかったり生ぬるかったりしていることがあります。
そのほかにも鍋の中をかき回さないことで、汁が浸かっていない部分などに火の通りにムラができてしまいます。
そしてこのように中途半端に火を通すことで、かえって腐敗菌が増殖しやすい温度にしてしまい、早く腐る原因となります。
きれいな保存容器に入れてなるべく早めに冷ます
食中毒を引き起こす菌は30度~37度くらいの温度を特に好みます。
なるべくこの温度でいる時間を短くしたいので、作ったおでんはアルコールや熱湯消毒したきれいな保存容器に移し、涼しいところにおいて冷ましましょう。
夏場であれば、保冷剤で容器を囲って早く冷ますといいですね。
熱した鍋のまま保管するのは容器の衛生的には良いですが、温度が下がるまでに時間がかかってしまうため、保温効果がないプラスチック容器などがおすすめです。
冷ます際は蓋をあけたままにし、完全に冷めてから蓋をすると菌の繁殖をより抑えられます。
さらに、汁を具が浸るくらいいれると空気に触れる部分が少なくなるので、酸化を防ぐ効果が上がります。
冷蔵庫で保存し、食べるときは食べる分だけ温める
煮込み料理だし常温でも保存できるのではないだろうか?と思いがちですが、おでんは練り物など時間の経過で水気がじんわり出てくるような食べ物が含まれているので、腐敗が進みやすい種類の煮込み料理です。
そして意外にも、食中毒の原因となる菌が繁殖できる温度は10度~と低温です。
夏場はもちろんですが、冬場でも暖房のきいた家の中では10度以上になっていることがほとんどだと思います。
なので冷蔵保管が基本となります。
また、おでんを食べ進める際は食べる分だけ温めるようにしましょう。
全部温めて再度保管する場合は、芯までしっかりと加熱して改めてきれいな容器に入れ、冷ましてから冷蔵保管という作業を行うようにします。
ただ、何度も煮込むことで煮崩れなども出てしまうので、食べる分だけ温めるのがおすすめです。
おでんは作ってから3日以内に消費するようにし、それ以上は再加熱するか、冷凍保管してしまうほうがいいかもしれません。
おでんを作りすぎた時のアレンジレシピ
作りすぎてもうおでんは飽きてしまった・・。という場合に試してほしい、簡単で美味しいおでんのアレンジレシピがあります。
おでんの炊き込みご飯
おでんのスープ、細かく切ったおでんの具材を炊飯器にいれてそのまま炊くだけの簡単レシピです。
おでんのスープの味の濃さや、お米の合数によってお水の量は調整してくださいね。
お好みで細切りしたにんじんをいれたり、ネギを散らしてもいいですね。
おでんカレー
肉じゃがをカレーにリメイクする要領で、おでんにカレールーを入れるだけで一気に洋風に!
がんもなど汁を含みやすいものは馴染みが良くないので、先に食べてしまうのがおすすめです。
まとめ
それでは最後に、改めて食べてはいけないおでんの状態・日持ちさせる方法をおさらいします。
<食べてはいけないおでん>
・臭いが酸っぱい
・とろみや粘つきがでている、白い膜が張っている
<日持ちさせるポイント>
・食材の芯までムラ無く加熱する
・消毒した容器でなるべく早く冷ます
・冷蔵保管して、食べるぶんだけ温め直す
上記のポイントを気を付けつつ、アレンジレシピまでぜひ楽しんでみてくださいね。