ブロッコリーは生食できる食べ物だと知っていますか?
日本では恐らく多くの人が、生食したことが無いと思います。
しかしながら、海外では意外にも当たり前のように生食する文化があります。
こちらではブロッコリーの生食の安全性や、食べ方、新鮮なブロッコリーの見分け方などを紹介していきます。
ブロッコリーの生食は危険?
実は生で食べられるブロッコリーですが、なぜ日本では敬遠されているのでしょうか?
理由としては、主に二つあります。
ひとつは、ブロッコリーは虫がつきやすいからです。
凝視しないとなかなか気づかないくらい小さな虫ですが、無数についていることが多くあります。
特に日本は虫を食べる文化がないので、なかなか抵抗があるのではないでしょうか。
ふたつめは、その虫を寄生させないように農薬がしっかり使われているからです。
これはブロッコリーに限るお話ではありませんが、日本は世界でもトップクラスと言われるほど農薬を重宝している国です。
国産野菜と聞くと、安心感を抱いてしまうだけに少しショックなお話ですよね。
ただ、この二つの理由はブロッコリーを正しく洗うことで払拭でき、生食することが可能となります。
ブロッコリーを生食するときの洗い方・虫に注意
ブロッコリーの房の部分は、小さな蕾の集合体です。
この蕾の中に、小さな虫が好んで寄り付きます。
蕾に寄り付くということもあり、表面を流水でさっと洗うだけでは、なかなか虫は落ちてくれません。
ブロッコリーの正しい洗い方は以下の手順となります。
①ボウルなどにブロッコリーの房全体が浸るほど水を貯め、お酢を大さじ1杯入れる
②房部分をボウルの底に向けて逆さま入れる
③房部分を水中に浸したまま、ブロッコリーの茎部分を手で持ち、くるくると回転させたりゆする。
④房部分を水中に浸したまま、20分くらい放置する
⑤最後に流水で流す
この洗浄方法で、農薬もきれいになります。
少々手間も時間もかかりますが、安心してブロッコリーの生食をするために行いましょう。
ブロッコリーの生食は加熱したものと栄養が違う?
ブロッコリーの生食は、大きなメリットがあります。
ブロッコリーにはさまざまな栄養素が含まれていて、積極的に取りたい野菜の一つです。
しかしながら、加熱調理をする過程でビタミン類などの多くの栄養素が無くなってしまいます。
βカロテンなどの一部の栄養素は、加熱に強いものもありますが、せっかくの豊富な栄養素を逃さず取れるのは、生食ならではですね。
ちなみに、75度以上の熱を加えるとビタミン類などは壊れてしまうといわれています。
生のブロッコリーおすすめの食べ方
ぜひ生で食べてもらいたいブロッコリーですが、味ってどうなの・・?と思うかもしれません。
歯ごたえがかなりしっかりとしていて、加熱時よりも多少青臭さがあるのは事実です。
おすすめの食べ方として、スムージーが取り入れやすいと思います。
バナナやリンゴなどの果実と、牛乳や豆乳にブロッコリーを加え、お好みではちみつなどを入れるとかなり飲みやすく、栄養満点のスムージーになるので試してみてはいかがでしょうか?
外国では、生のままサラダにして食べたりするのが普通なようです。
生食に適した新鮮なブロッコリーの見分け方は?
生で食べるとなると、ブロッコリーの鮮度の見分け方も大切な要素となります。
ポイントは以下の通りです。
・蕾にハリがあり詰まっていて、しっかりと閉じている
・茎の断面に空洞が入っていない
・色が鮮やかな緑(または紫)で、黄色っぽさが無い
ブロッコリーを選ぶ際は、蕾が開いているものや萎れているものは避けて見てみましょう。
ブロッコリーの日持ちはどれくらい?
それでは、鮮度のいいブロッコリーを選べたところで、何日程度持つのでしょうか?
生食をするのであれば、早く食べることに越したことはないですが、冷蔵保存で3~4日程度にとどめておいたほうがいいです。
保存しておいたブロッコリーがやや黄みがかってきたら、加熱調理してなるべく早めに食べることをおすすめします。
まとめ
最後に、ブロッコリーの生食について内容をまとめてみましょう。
・ブロッコリーは豊富な栄養素がそのまま取れるので、生食がおすすめ
・生食する際は、お酢の入った貯め水に20分ほどしっかりと浸して正しく洗うこと
・スムージーとして果実などと一緒にして飲むと、青臭さが軽減されて生でも食べやすい
・新鮮なもの(蕾が固くて詰まっていて、茎に空洞が無く、黄色くなっていない)を選ぶ
ブロッコリーは生食から加熱調理と、実は料理の幅が広い食材です。
栄養もたっぷりなので、健康と美容のためにぜひ積極的に取りましょう。