本籍地を変更するデメリットは、じつは将来的にでてくるので、なるべく控えたほうがいいかもしれませんね。
本籍地って、普段あんまり必要ないようだけど、じつは生まれてから亡くなるまでの節目節目に必要なんです。
もしも自分が亡くなったとき、残された遺族で遺産相続をするわけですが、そのときに必要なのが自分が残した戸籍謄本なんです!
本籍地の変更を繰り返す人ほど、デメリットが大きくなるなんて知ってましたか?
ここでは本籍地を変更することのデメリットなどについて詳しく説明していきます。
さらに、本籍地変更の方法や必要書類、その他の手続きまでご紹介しますので、是非とも読んでくださいね。
本籍地を変更するデメリットってある?遺産相続が関係あるの?
本籍地を変更するデメリットは、将来的に遺産相続をするときにあります。
自分が亡くなって遺族で遺産相続するときに、自分の「今まで本籍としていた地域すべて」の戸籍謄本を取り寄せるという「手間」が発生します。
本籍を変更した数が多ければ多いほど、デメリットも比例して大きくなってしまうんですよ。
本籍地というのは、単に戸籍上の住所のことで、実際に住んでいる場所でなければいけないって訳ではありません。
戸籍謄本というのは、家族構成を管理している台帳です。
遺族にのこしてしまう手間を考えると、必要不可欠なとき以外は、本籍地の変更は控えたいところですよね。
メリットは、戸籍謄本?
本籍地を変更することのメリットは、必要なときすぐ戸籍謄本を入手できることです。
たとえば、本籍地が遠方にある場合、その都度その自治体の役所に戸籍謄本を郵送してもらわないといけないからです。
郵送費用も時間もかかり、忙しい働き世代にはむいていませんよね。
郵送以外にもコンビニで発行して、戸籍謄本を取り寄せることも可能になりました。
しかし、コンビニ発行には条件があって、マイナンバーカードを持っていること、本籍のある自治体がコンビニ交付対応していることなどです。
自治体によっては、税金を払っている地元の住民だけに限定して、コンビニ交付対応している場合もあるので、確認が必要ですね。
変更の方法は?免許証やマイナンバーカードはいる?必要書類について
本籍地変更というのは、戸籍を別の場所、つまり別の自治体に移す(転籍)ことです。
変更方法は、自治体の役所で「戸籍謄本」をもらい、「転籍届」といっしょに提出するだけです。
戸籍謄本は、本籍のある自治体の役所でもらいます。
転籍届の届出場所は、本籍地のある自治体の役所でも、新しい本籍地の役所でもどちらでも構いません。
必要な持ち物は、本人確認ができる免許証やマイナンバーカード(または通知カード)、そして印鑑です。
役所にいけば転籍届の用紙はありますが、本籍の記載がある戸籍謄本は、遠方に住んでいる場合は入手するのに日数がかかるので、事前に手配しておきましょうね。
免許証、パスポート、保険証…その他の手続きは必要?
本籍を変更したときは、免許証とパスポートの本籍も変更の届出が必要になります。
これは、運転免許証というのは、住所や本籍地のデータを照合して個人情報を特定しているので、法律上必要な手続きだからです。
実は本籍の記載というのは、2010年以降にICチップ化されたため、免許証から本籍の記載がなくなりましたが、本籍は今でも警察で管理されているそうですよ。
事件で犯罪者を特定する場合は、住所や本籍地で特定したり、飛行機で海外に逃亡するというケースもあるので、免許証とパスポートの本籍地変更は重要なものと考えられますよね。
保険証については、会社勤めをしている場合は、会社の経理担当に住所変更したことを伝えるだけで大丈夫です。
本籍地という個人情報は、民間企業のあいだでも管理が厳しくなっているため、現在では届ける必要がなくなっています。
結婚の届出をするときには自動的に新しい戸籍になり、書類に新しい本籍地を記入することになります。
たとえば、妻になる女性が国民健康保険加入の場合、すでに新しい本籍地の届けをしているので大丈夫です。
本籍地は引越しする時も変更した方が良い?
引越しする時は、本籍地を変更してもよいし、変更しなくても構いません。
本籍地というのは、戸籍上の住所だからです。
引越した場所で、家を買って、長く住むというビジョンがある場合は、本籍地の変更をしたほうがよいでしょう。
なぜなら本籍地の戸籍謄本の写しが必要になるとき、住んでいる地域を本籍地にしておくと、すぐに役所に取りに行けて便利だからです。
たとえば、本籍地を実家がある遠方にしておくと、その都度、郵送してもらわないといけませんよね。
長く住み続けるであろう地域に引越しする場合は、本籍地を変更したほうがよいですよ。
まとめ
・本籍地の変更は、遺産相続のときに遺族に負担をかけるので、変更回数はなるべく少なくしましょう。
・本籍地を変更する際は、戸籍謄本を事前に用意して、本人確認ができる免許証やマイナンバーカード(通知カード)、印鑑を持参してください。
・免許証、パスポートは、本籍地を別の自治体に移した場合、変更が必要です。
・長く住みたいと思う地域に引越しする場合は、戸籍謄本がすぐに発行できる地域を本籍地に変更したほうが便利ですよ。
世界では、この戸籍制度は東アジアにあった制度で、日本、中国、台湾だけが現在利用しています。
日本では大昔にも似た制度があり、人や税を管理するためのものだったようです。
現在の戸籍制度は戦後からの制度で、今の生活・暮らしに合うのか考えないといけないですよね。
マイナンバーがまだまだ普及してない点と、各自治体でコンビニ対応していない点などいろんな理由があって、戸籍管理を遅くしているのかもしれません。
世界で一番長い歴史がある国「にっぽん」がんばろうね!