さつまいもを包丁で切った時に、身が白かったり白い汁が出てきたことはありませんか?
白い液体はさつまいもに含まれるでんぷんなので、食べても大丈夫です。
むしろ、新鮮なさつまいもの特徴でもあります。
また、スーパーに並んでいるさつまいもの中に、黒い斑点や蜜のような固まりが付いているものがありませんか?
これも、白い汁と同じ成分が変色したためで、新鮮なさつまいもの証拠です。
うひゃ〜〜!
最高の紅はるかを1000Kg(1トン)分けてもらいました!キヤリングも済んで、さつまいもにはヤニ(蜜)がたくさん付いてますσ(^_^;)
これから焼き芋のシーズン突入です。焼きイモ職人は頑張りますよo(^_-)O pic.twitter.com/JKKlsvB1qg— 焼きイモ職人 (@33yakiimo) October 30, 2015
一方で、食べてはいけないさつまいもは、スカスカだったり、黒っぽく変色していたりします。
今回の記事では、さつまいもの切り口の白いものが安全であることや、どんな成分なのかを説明します。
また、食べてはいけないさつまいもの特徴についても解説していきます。
さつまいもの中から白い液体が・・

それでは、さつまいもの中が白いのはなぜなのか、見ていきましょう。
切ると白い液体がでる。この白い汁はヤラピン
さつまいもの切り口が白かったり、白い汁がにじみ出るのは「ヤラピン」という成分です。
カビなどの有害な物質ではありませんので安心してください!
ヤラビンには整腸作用があり、便秘の解消やデトックス効果があります。
よく、さつまいもを食べるとおなが出ると言われていますが、食物繊維とヤラピンの働きが整腸作用を助けています。
また、ヤラピンは時間がたつと黒く変色します。
スーパーなどで、黒い斑点や蜜のようなものが付いているさつまいもを見かけますが、これはヤラピンが変色したものです。
黒い斑点や蜜が付いたさつまいもは、ヤラピンが豊富で新鮮なので、選ぶようにしましょう。
蒸す、茹でると白い汁がでるとき
さつまいもを蒸したときに白くなっていたり、茹でた後のお湯が白くなっていることもあります。
これもヤラピンによるもので、農薬のような危険物質ではありませんので、安心してくださいね。
蒸したサツマイモが白くなるのは、水分が蒸発してヤラピンが残るためです。
さつまいもを茹でた時にお湯が白っぽくなるのも、ヤラピンが溶けだすためです。
中が白いうえにスカスカしてるのは?

さつまいもをしばらく使わないでいたら、スカスカになっていたことはありませんか?
これは、さつまいもから水分が抜けてしまったためで、食べることはできますが美味しくないです。
中が白っぽくなっているのは、お芋に含まれているヤラピンが浮き出たためです。
さつまいもは、メキシコなど熱帯地方が原産地なので、冷蔵庫にそのまま入れたりすると、乾燥と低温障害でスカスカになりやすいです。
しばらく使わない時には、新聞紙などに包み、涼しい場所(10~15℃)に保管します。
さつまいもは水分に弱いため、洗わずに土がついたまま新聞紙などに包みましょう。
夏場など、湿度や気温が高い時には、新聞紙などに包んだうえで、冷蔵庫の野菜室(10℃前後)に保管しましょう。
きちんと保管してあげると、3か月くらい新鮮な状態を保つことができます。
ほんとうに腐ってたらさつまいもはどうなる?

ほんとうに腐ったさつまいもには、雑菌が繁殖しており次のような特徴があります。
黒っぽく変色している
腐ったさつまいもは、広い範囲にわたって黒っぽく変色したりカビが生えたりしています。
ヤラピンも黒いですが、こちらは固く身もハリがあるので、見分けることができます。
悪臭がする
アンモニアのような酸っぱい臭いや腐った臭いがする時も腐っています。
かび臭い匂いがする時にも、食べるのをやめましょう。
柔らかい
グニャと柔らかくなっていたり、ヌルっとしている時も腐っています。
新鮮なサツマイモは、硬くてハリがありますので、すぐに見分けることができます。
変色や柔らかいところが端など一部分だけなら、その部分を取り除けば食べられます。
ただ、傷みが広範囲だったり中の身まで広がっていたら、思い切って処分しましょう。
まとめ

さつまいもを切った時に白かったり、白い汁がにじむのは「ヤラピン」というでんぷんに近い成分です。
ヤラピンには整腸作用があり、便秘の解消やデトックス効果がありますので、安心してください。
蒸したときに白くなったり、茹でた後のお湯が白くなるのも、ヤラピンによるものなので、気にしなくても大丈夫です。
一方で、食べてはいけないさつまいもには、次のような特徴があります。
まず、スカスカになったさつまいもは、水分が抜けていますので、食べても美味しくありません。
また、次のようなさつまいもは腐っています。
- 皮が黒っぽく変色している。
- 悪臭がする。
- グニャと柔らかい。
端など一部分だけなら、そこを切り落とせば食べられますが、広範囲な時には処分しましょう。
特に夏場など湿気が高い時期には、腐りやすいので注意しましょう。