銀行印が違うと言われても、適切に対処すれば元の通り銀行口座の手続きができるようになりますよ。
ここでは、その対処の方法から銀行印が違うと言われる原因までご説明していきます。
もし「銀行印が違う。」と言われても、パニックにならずに落ち着いて対処することができますので、参考にしてみて下さい。
銀行印が違うと言われたけど理由は?
「銀行印が違う。」と言われる理由は主に2つあります。
一つは、登録していた印鑑と違う印鑑だったこと。
これは、単に印鑑間違いということなので他の印鑑が登録している可能性が高いですよね。
二つ目は登録した印鑑と同じものだが、登録した時と印影が違ったこと。
これは少し厄介そうですよね。
そもそも同じ印鑑なのに違うってどういうことなんでしょうか。
「印影が異なる」とは?
「印影が異なる」というのは、「印鑑を登録した時の印面の状態が違う」ということです。
印面の状態と言われてもどういった状態かわかりにくいですよね。
そもそも印影とは、「印鑑を押した後に紙に残る朱肉の跡」のことを言います。
これを踏まえて、「印影が異なる」を言い換えると、
「印鑑を押した後に紙に残る朱肉の跡が、登録の時の朱肉の跡と違ってますよ。」
ということになります。
印影が異なる理由
印影、つまり印鑑を押した後に残る朱肉の跡が登録の時と異なる理由には以下のことが考えられます。
- 実は印鑑の一部が欠けてしまっていた。
- 登録の時は綺麗な印面だったけど、印面にホコリなどが詰まっていてしまって印影が変わってしまった。
どれも経年劣化で起こりやすい理由ですよね。
銀行印が違うと言われた時の対処法
銀行印が違うと言われたら、2通りの対処法があります。
それは、自分で確認する方法と、銀行の窓口で確認してもらう方法です。
銀行印が違うと突然言われたら焦ってしまうかもしれませんが、この方法を知っていれば落ち着いて対処することができますよ。
自分で銀行印を確認する方法
自分で持っている銀行印が複数本あって、通帳に銀行印が押してある場合は、自分で銀行印を確かめてみましょう。
銀行印と思われるハンコを紙に押して、通帳に押されている印鑑と同じか確かめます。
これならすぐに確認できそうですよね。
ただし、最近の通帳では銀行印の偽造防止の為、銀行印が押されていない通帳がほとんどとなっています。
銀行印を確認したい口座が最近作られたものだと自分で確認するのは難しそうですね。
銀行窓口で確認してもらう
自分で確認できない場合は、銀行口座を作成した銀行窓口で確認してもらうことができます。
その際には以下の持ち物が必要となります。
- 銀行印を知りたい通帳
- 自分で「この印鑑かもしれない」と思う印鑑全て
- 身分証明書
ここでご紹介した持ち物は一例となります。
銀行によっては身分証の種類に指定があることがあったり、他に必要な持ち物がある場合があります。
銀行窓口で銀行印を確認してもらう場合には、予め銀行に問い合わせしておくことをオススメします。
同じ銀行ならどの窓口でも確認できる?
可能なら、口座を開設した支店に行くことをオススメします。
口座を開設した支店で確認してもらうことがいちばん確実だからです。
銀行印は、データベース化されているのでどの支店でも確認はできるかと思います。
しかし、口座開設の支店でないと受け付けられない銀行もわずかですが存在します。
どうしても口座を開設した支店に行くことが難しい場合は、予め行く予定の支店に確認をしてからのほうが安心ですね。
また、銀行印の確認をしてもらえるのは口座登録した本人だけなので、代理人での確認はできないと思っておきましょう。
銀行印の変更方法
銀行印が窓口でも確認できない場合は、最終手段として銀行印を変更するという方法があります。
実際には、銀行印を紛失したから、口座の利用停止をする処理をし、銀行印を再度登録し直すという方法です。
もちろん銀行窓口で対応してもらえますよ。
ネットバンキングを登録されている方なら、口座の利用停止まではネットで手続きできるそうです。
銀行印を再度登録する時には以下の持ち物が必要となります。
- 通帳
- 身分証
- 新しく登録する印鑑
ここで紹介したのは一例となりますので、予め銀行へ確認することをオススメします。
銀行印をなくした時はどうする

銀行印を無くしてしまった場合はすぐに銀行に連絡しましょう。
銀行の窓口や、銀行の紛失専門の相談センターへスグに電話してください。
営業時間外であれば、それぞれの金融機関が設けている専門ダイヤルへ連絡しましょう。
どこに連絡していいかわからない時は銀行のホームページで検索してみるといいですよ。
銀行印を紛失したことを伝えれば、その印鑑を使った入出金や取引が停止されます。
これによって、なりすましの取引を防ぐことができます。
銀行へ連絡することで、少なくとも口座のお金は守ることができますよ。
銀行へ自分の状況を適切に伝えてから、次の行動に移るようにしましょう。
新しい印鑑を用意する
銀行印を紛失したことを伝えた場合、その口座での取引が停止されます。
その口座を再び使えるようにするためには、再び印鑑登録をしなければなりません。
銀行印を再度登録する時には以下の持ち物が必要となります。
- 通帳
- 身分証
- 新しく登録する印鑑
銀行によっては、紛失受付を郵送で行い住所確認を行う場合もあります。
その場合は、郵送で受け取った手紙もあわせて提出する必要があるので、間違っても捨ててしまうことが無いようにしましょう。
ここでご説明した銀行での手続きは一例ですので、必ず手続きをする銀行へ確認しましょう。
確認した上で手続きを行えば、何度も窓口へ足を運ぶ必要もなくなりますよ。
最後に、紛失したのではなく盗難された可能性がある場合は、銀行に連絡するのと同時に警察へも連絡をしましょう。
まとめ
銀行印が違うと言われた場合、
- 他の印鑑で登録していないか
- 印鑑の印面に変化はないか(欠けてたり、汚れはないか)
この二つを確認しましょう。
銀行印は窓口で確認することができますし、もし紛失したとしても新しい印鑑を再登録することもできます。
銀行印が違うと言われるとパニックになりますよね。
でも、落ちついて対処することで問題なく口座の手続きができるようなります。
一つ一つ落ち着いて対処していきましょう。